介護で行き詰ったら読んでほしい『認知症介護小説 ひだまり』

認知症

要介護2の母のそばにいて、家族の顔を見ても誰か分からなくなったり、簡単な料理もできなくなってしまっている様子を漠然と受け入れて接していました。

「ああ、もう分からなくなっているんだ」と。

あくまでも介護者目線で。

『認知症介護小説 ひだまり』は、なんと認知症の方の目線で書かれています。
著者の阿部敦子さんは認知症に対しての理解を広め深めるために、介護のプロフェッショナルとしてのご自身の介護の経験や知識をもとに小説という形で発信もされています。

主婦良江の何気ない日常の生活からはじまるのですが、読み進めてもしばらくは、パズルがうまくはまらないようなもどかしさを感じます。もどかしさを受け入れながら読み進めていくと最後にはすべてが腑に落ちて、温かい気持ちにさせてくれる物語。

そのもどかしさというのが認知症の人が常時感じている不安定さなのではないかと思いました。
家の中にいる人が知らない人、主婦特有の何かしないといけない気持ちが募るけれど、何をどうしたらいいか分からない。そんなもやもやとした気持ちが続くなんて、毎日が落ち着かないですよね。

『認知症介護小説 ひだまり』を読んでからは、デイサービスや家で感じている母の気持ちが少し分かるような気がして、母の不可解な言動に感じるストレスがだいぶ減りました。

現在、介護進行中の方にぜひ読んでいただきたい本です。

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